もはや現代病として名高い肩こり。今日はその予防法をお伝え致します。
①正しい姿勢を保
人間の最も自然な姿勢は背筋を無理なく、まっすぐに伸ばした姿勢です。猫背や片方の肩が上がるなど姿勢が崩れると、その部位の筋肉が疲労することで、こりや痛みを引き起こします。特に猫背になると、あごを突き出すようになり、それを維持するために首筋の脊柱起立筋(うなじの辺り)が常に引っ張られることになります。また、両肩も前方に下がるため肩がこってくるのです。
②同じ姿勢を長時間続けない
パソコンを使ったデスクワークや車の運転時は、いすに深く座り、前かがみにならないようにします。そして、1時間程で休憩をして肩をほぐしたり、体操をすると良いでしょう。
③こまめに体を動かす
筋肉にとっていい状態とは、緊張と弛緩が交互に繰り返されることです。適度に動いているほうが筋肉の血行が良くなり、老廃物が溜まることなく取り除かれていきます。休日などは、ある程度休んだら、むしろ家事などをしてこまめに体を動かすほうが、肩をはじめ全身の疲れがとれます。
④目と歯
疲れ目から肩こりが生じるので、眼鏡やコンタクトレンズは度の合ったものを使用してください。パソコン作業時は、画面をなるべく離して、視線は見下ろすようにし、時々、遠くを見るなどして目を休めましょう。一方、歯のかみ合わせが悪いと、あごの左右の筋力のバランスが崩れます。それによって姿勢にも歪みが生じ、血行障害から肩こりの原因になります。
⑤スポーツで全身を動かす
スポーツで全身を動かすことが勧められますが、なかでも、水泳が最も効果的です。適度な抵抗力と浮力で体に負担をかけず、全身を使って運動ができます。背泳ぎ、クロール、バタフライは肩をしっかり動かす運動です。プールは温水がよく、泳ぐ前は準備体操をしましょう。
ウォーキングも関節に負担の少ない全身運動として勧められます。ゴルフはスイングの際に首に負担がかかるので注意してください。
⑥入浴とまくら
入浴で全身を温めることで血行を促進します。浴槽で首や肩を動かすことも有効です。浴槽で体を温めた後で、熱めのシャワーで、こりのひどい所に5~10分くらい湯をかけると効果があります。一方、まくらは横になった時に、首が背骨とまっすぐの状態になる高さが理想的です。硬すぎず、柔らかすぎないものが勧められます。大きさは、やや大きめのものが良いでしょう。
すこやかケアー(整体・カイロ・マッサージ・気功