坐骨神経痛といえば有名人などにも症状に悩んでいる人が居ることもあってか、名前は有名ではあるもののその原因や根本的な部分を理解している人はそう多くないかもしれません。
お尻から太ももへ、そして足へと痛みやしびれが慢性的に続いた場合には誰もが坐骨神経痛の名を思い浮かべるくらいに認知度はあるにもかかわらず、実態部分についての理解が十分でないところが事実です。
年を重ねて骨、筋肉や関節などの体を支える各部位が衰えだしたとき、腰には慢性的な痛みをかかえやすい要素が沢山あります。人類は二足歩行を始めたそのときから腰痛と向き合う宿命を背負ってきたとも言えます。
中高年の人々に限らず、若い人でも無理な姿勢をとり続けたり激しい運動をしたりして腰痛を起こすことは多々あります。
そういった腰痛の痛みやしびれが腰だけではなくお尻や太もも、足のあたりにまで広がってくると、その症状を坐骨神経痛と呼びます。坐骨神経が痛むから坐骨神経痛と呼んでいるわけですが、ではこの神経はどこを通っているかと言うと、お尻から太ももの後ろに来て膝下の外側を通りすね、ふくらはぎから足の先までという感じです。これらの部分が痛むことを坐骨神経痛と呼んでいるのですが、これはあくまで症状の呼び方であって病気の名前ではありません。(例えばインフルエンザは病名ですが、喉の痛み では病名になりませんよね)
つまり、坐骨神経痛を引き起こす病気がそこに存在しているということなんですね。
その多くは腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)と腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)とであり、坐骨神経痛を治すこととは、これらの病気を治療することなのです。
しかしながら、お尻や足に欠けての痛みを感じる疾病は他にも存在しているため、本人が「坐骨神経痛だから…」と思い込んでいても実はそうではない場合もあるのです。例えば足の血管が詰まっていたりですとか、前立腺癌や子宮癌が原因となって腰痛、お尻や足の痛みなどが発生していることがあります。
当院では触診でこれらの診断をおこなってから、施術を致します。御安心してお任せください。